木と看板の話

38.看板制作でのレイアウトの話

 看板制作では文字などのレイアウトはとても重要です。特に両サイドや上下などのミミ(表皮)付きの看板材は自然が創り出した素材ですので、形も異なり、木目も二つと同じものはありません。  例えば、「流木工房」と落款をレイアウト […]

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37.「自立式立て看板」の話

1.「背面支え板式」立て看板    看板の背面に支え板を固定し、やや斜めに倒して見やすくした下画像の立て看板です。耐久性と安定性のために、地面に触れる4箇所にゴム板を貼っています。             【裏面支え板式 […]

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36. 湊川神社の楠木(クスノキ)

 流木工房のすぐ近くに「湊川神社」があります。その湊川神社には「楠木(クスノキ)」が群生しています。流木工房で使う看板材としては「ケヤキ」が一番多いのですが、その次くらいに「ヒノキ」「クスノキ」などが続きます。  「クス […]

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34.ヒラギノ特太行書 人気の理由(?)

こちらの「木の看板」ではロゴ書体の持ち込みも歓迎していますが、こちらが用意した筆文字風書体などを使ってのご注文の方が多いです。オリジナルのロゴ書体を自前で用意するのにはノウハウの情報や費用なども必要になります。こちらのサ […]

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33.看板材の研摩仕上げ用電動工具の話

今回はカット加工済みの看板材を、研摩などで仕上げる電動工具の話です。下の画像はその3種の電動工具で、名前は画像に記載の通りです、2枚目は底面を撮った画像です。 【 電動カンナ 】 読んで字のごとく、電気で動く鉋(カンナ) […]

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32.木をカットする鋸(のこ)の話

鋸(のこ)は中国から渡来し、7世紀頃から木材の加工に使われていたようです。ただ、初期の頃の鋸は木材を輪切りなどにする横引き用のもので、板に加工するための縦引き用鋸は室町時代以降になるようです。この大型の縦引き用の鋸や仕上 […]

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31.年輪(木目)は語る?

樹木の幹を輪切りにして、その年輪の変化を調べて、その木の周辺で起こった偶発的な出来事や様子を調べる学問があるそうです。それを年輪年代学(あるいは樹木年代学)と呼ばれています。そんな学問があるなんて、初めて知りました。 樹 […]

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30.森の再生が地球温暖化を救う?

現状のままでは、2100年には地球の平均気温が現在より4度前後上昇するのではとの試算があります。この地球温暖化によって、海水面の上昇(過去100年間に約20cm上昇)・異常気象に伴う自然災害・農作物の減収などが懸念されて […]

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29.看板材(一枚板)の形についての話

一枚板を看板の素材にしていますが、ホームページの素材のページにあるように、その形は千差万別です。 まず、想像してみてほしいのです。山に行くと木がたくさん地面から立っています。看板材となる木のほとんどは直径50cm以上(樹 […]

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28.贈り物(プレゼント)としての木の看板

卒業記念や開店祝いに「木の看板」をプレゼントする人が増えています。 一番多いのは大学卒業記念にお世話になったゼミの教授に「〇〇研究室」などの表札看板を、卒業生一同で贈るケースです。その他にも部活卒業を機に部に木の看板を贈 […]

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27.木の看板のタイプ別分類

■ 木の看板のタイプ別分類 流木工房ではケヤキなどの一枚板をベースにした木の看板を制作していますが、その用途・設置場所などによって、いくつかにタイプ分けできます。 1. 飲食店などのお店をアピールするための店舗看板 主に […]

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26.「屋久杉土埋木」と「縄文杉」の話

土中に埋もれて何年もたった木を土埋木、木が倒れたり切り倒され、地表で腐らずに何年もあるものを倒木と言いますが、屋久杉の場合は倒木も含めて土埋木と呼んでいるようです。 余談ですが、東南アジアでは川底に沈んだ木、及び川底の土 […]

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25.手彫り技巧 – かまぼこ彫りの実際

■ 「かまぼこ彫り」の実際 木の看板でのロゴ文字の彫り方は文字が立体的に浮き上がって見える「かまぼこ彫り」で通常仕上げます。次の写真がそうですが、同じかまぼこ彫りでも、文字の雰囲気によって彫り方をやや変えています。力強い […]

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24.神戸から東北へ・・・

2011年7月6日に次のようなメールが届きました。 看板を作っていただいたY.A.です。昨日、発送先の友人から届いたと連絡がありました。さっそく開けて確認した所、出来のよさに大変感激しておりました。 震災で延期になってい […]

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23.木の生命力の不思議 その2

■木は二度生きる? 生命体としての動植物はその生命を全うすると、朽ちて最終的に土に還るのが普通です。樹木だって、命尽きると、倒木となって、朽ち、土に還るのがほとんどなのですが、朽ちるのを免れ、2度目の人生(木生?)を始め […]

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22.木の生命力の不思議 その1

■木はなぜ数千年も生きることができるのか? 生命体としての動植物の中で、「樹木が最も長生きする」と言うことに異論はないでしょう。 人間は病気もせず天寿を全うしたとしても、たかが百数十年、他の長寿の動物たちもあまり変わらな […]

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21.デジタル&アナログ

「一枚板看板」はそれ自体も、そしてその制作工程もすこぶるアナログ的な雰囲気があります。山から切り出した木を、できる限りその状態を残したまま40mmほどにスライスして、その表面に文字を彫って墨を入れ完成させる。 看板の始ま […]

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20.「木の看板」の塗装&塗料について

無垢板を素材にした看板制作は大まかに言って、以下の工程で進みます。 看板材・ロゴ・レイアウト決定⇒看板材仕上げ加工・研磨 ⇒ (ロゴ彫り) ⇒ 木部保護塗装 ⇒ 乾燥 ⇒ ロゴ塗り ⇒ 乾燥 ⇒ 完成 どの工程も気を抜け […]

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19.「木が暴れる」と言う話

「木が暴れる」と言っても、もちろん、台風などの強い風に吹かれて、樹木の枝や葉が激しく揺れている・・・と言うような話ではありません。 一枚板(無垢材)はその乾燥過程で、反りや割れなどが生じることがあり、われわれ無垢材を扱う […]

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18.森の効用・木の効用

森にはさまざまな働きがあります。一つは天然資源である木材の供給源としてのものであり、そしてもう一つは人間をはじめ生物生存に必要不可欠な水と空気の循環の根源を為す働きをしていることです。 ただ、この二つの働きの他にも、森は […]

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17.木の書画アート

日々、木を相手に仕事をしていると、自然の創造物である自然木素材について考えさせられることがあります。 一つには、自然は二つと同じものを創らないということ。そしてもう一つは、自然が創るものは、時として、息をのむほどの素晴ら […]

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16.落款(らっかん)の話

■落款(らっかん)とは・・・ 落款(らっかん)という言葉は、あまり耳慣れない言葉かもしれません。書や日本画に制作者が署名・押印すること、及び押印された印のことを「落款」と言います。 落成款識(らくせいかんし)の略語で「款 […]

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15.森(鵯越)の風景

■鵯越(ひよどりごえ)の森 私の自宅は神戸市北区の鵯(ひよどり)台という高台にあります。そこから30分弱のバス通勤によって神戸の市街地にある工房まで毎日通っているのですが、その時の気分によって、鵯越でバスを降りて森を散策 […]

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14.筆文字フォントの話

■これがパソコンフォント? 下記の「味・夢・水」の漢字はどう見ても筆文字ですよね。でもこれら三つともパソコンのフォントなんです。筆文字風だけでなく手書き風のものもあり、どのように作って、どのようにフォントとしてパソコンに […]

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13.木の看板の特長

■看板はまず「視認性」がポイント 人間が一度に認識できるのは10文字程度までだそうです。看板はお店の顔です。そして、看板の重要な働きは認知性、簡単に言うと目立つこと、人目を引くことが不可欠な条件になります。その認知性は看 […]

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12.ロゴレイアウト&デザインの基礎

看板はまず目立つことが第一ですが、木の看板の場合は電飾看板とは違って、お店あるいは店主のメッセージ(コンセプト)をアピールする働きが大切ではと思っています。 木の看板を見た時に、その内容と共にお店のイメージが一瞬でお客さ […]

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11.看板 用語珍辞典?

「看板」とはそのお店の「ポリシー・雰囲気・内容」などを表す代名詞のような存在。そんな「看板」という言葉にこだわって、その言葉が私たちの日常でどんな使われ方をしているか調べてみました。 ■看板倒れ 外見だけが立派で、内容が […]

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10.看板あれこれ

流木工房の看板は無垢板を素材にし、筆塗り・手彫りによって製作されます。このような看板の呼称を考えてみたのですが、一般化した適当な名前がありません。 例えば、「銘木看板」というのがあるのですが、すべが銘木かというと、そうと […]

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9.森の現状と将来

木についていろいろ調べているうちに、木の原点である「森」の現状はどのようになっているのか、興味と共に調べてみる必要性を感じました。 最近では「エコ」という言葉だけが独り歩きし、本質あるいは現実からかけ離れたところでの議論 […]

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8.欅(ケヤキ)のこと

年間百数十点の無垢看板を作っていますが、その中で6~7割はケヤキを素材にした看板です。その次に、クスノキ・ヒノキ・サクラなどの素材が続きます。 ケヤキは仕上がりの美しさ、耐久性など総合的に判断して看板素材に一番向いており […]

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7.巨樹の話 樹齢&樹高比べ

一枚板では幹の直径が看板の幅になります。幅が800程度のケヤキやクスノキで看板を作ったことがあり、このケヤキやクスノキは樹木としてどれくらいの年数生きていたのだろうか?とか、どれくらいの大きさだったのだろうか?とか、と想 […]

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6.看板の歴史

今回は看板の歴史の話です。いろんな職業や商売が氾濫(?)している現代では、町のいたるところに看板を見ることができます。その看板の種類も、電飾看板・野立て看板・ノボリ看板・プレート看板・A型看板そして一枚板看板など分類もよ […]

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5.無垢板(一枚板)の基礎知識

無垢板(一枚板)とは、大木の幹を1~2mほどの輪切りにし、それを木目に沿って4~5cmにスライスした板材のことです。別の言い方をするとい1本の大木から切り出した板材で、ある程度の大きさ、厚みを持ったものを指し、このHPの […]

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4.人気のフォントロゴ書体

木の看板は無垢板素材と共にロゴが命(?)です。「ロゴ」は書家が書いた筆文字、あるいはパソコンのフォントを基にする場合がほとんどです。 今回はパソコンのフォント書体の話で、木の看板のロゴとしてどのような書体が人気があるのか […]

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3.看板制作の三つのポイントとは

お客さんから「想像以上に素晴らしい看板で感動しました!」との内容のメールをいただくことがあります。看板屋としてはこれほど嬉しいことはありません。 それで、『お客さんの予想を上回る素晴らしい看板を作る』 が、看板屋としての […]

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2.無垢看板素材の樹種について

無垢材の「無垢」という言葉に何となく心惹かれます。「無垢」は、「うぶで清浄である」みたいな意味があり、「無垢な娘」のように使われます。また、「金無垢=純金」などのように「混じりけがない」という意味でも使われます。 「無垢 […]

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1.木の基礎知識

木は人間と同じように生命をもった有機体です。人間と違うところの一つは、大地から離れても条件によっては長年生き続けることにあると思っています。樹木として、そして自然素材としてこれほど長生きの有機体はありません。そんな木につ […]

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