30.森の再生が地球温暖化を救う?

現状のままでは、2100年には地球の平均気温が現在より4度前後上昇するのではとの試算があります。この地球温暖化によって、海水面の上昇(過去100年間に約20cm上昇)・異常気象に伴う自然災害・農作物の減収などが懸念されています。最近、自然災害が多いは「地球温暖化」に起因している場合もあるのではと感じています。

太陽の光のエネルギーが地球に届き、吸収されたエネルギーは大気へと放たれ、大気中の二酸化炭素やメタンなどの「温室効果ガス」に地表から放たれる熱が吸収され、地球の平均気温を約14℃に保たれています。

ところが、産業革命以降、化石燃料(石炭や石油)を多量に消費し、二酸化炭素(CO2)を多く排出したことにより、地球の気温が上昇する「地球温暖化」が引き起こされているのです。

ご存知のように樹木は二酸化炭素を吸収して酸素を放出します。下記の図は人間生活が放出する二酸化炭素を吸収するのに必要な樹木の本数です。

※林野庁広報資料より転載

私たちの生活がいかに「温室効果ガス」の二酸化炭素を多く排出しているかが分ります。化石燃料から太陽光発電などのクリーンエネルギーへの転換を世界的に進めていくことが急務になっています。ちなみに「温室効果ガス」の約75%は二酸化炭素です。

【サンフランシスコの公園にて】

もう一つ、日本の国土の7分の1近くの約5万2千平方キロの森林が、毎年地球上から消えていっていのです。熱帯林の砂漠化など、先進国と発展途上国が協力して取り組まなければ解決できない難しい問題です。

「温室効果ガスの削減」と「森林の保護&再生」のために、国際協調と人間の英知が求められるところです。