8.ロゴレイアウト&デザインの基礎

看板はまず目立つことが第一ですが、木の看板の場合は電飾看板とは違って、お店あるいは店主のメッセージ(コンセプト)をアピールする働きが大切ではと思っています。

木の看板を見た時に、その内容と共にお店のイメージが一瞬でお客さんの脳裏に焼きつく、それが理想です。

そのための看板素材とロゴのレイアウトは重要で、以下はその基本の説明です。
もちろん、基本通りにする必要はなく、基本を踏まえた上で、基本を崩したレイアウトでアピールする、と言うのも当然あります。

この記事が看板のロゴやレイアウトを考える参考になれば幸いです。

 

ロゴのレイアウトについて

「看板材に対しロゴがあまり大き過ぎないこと」

看板ですから、人の目につくこと(目立つこと)は大切な要素ですが、だからと言ってロゴが大き過ぎると窮屈に感じられ、看板自体の上品さが失われることになります。

何も書かれたいない空間に余裕がある方が、人の目にも優しく、違和感なく全体が目に入いります。

【看板材に対しロゴが大き過ぎる例】

 

【ロゴがほぼ適切な大きさだと思われる例】

 

「看板材の造形によってレイアウトは変わる」

看板材の左部分が広くなっています。

それで、「木の看板専門店」なる副題を付ける場合はその左側の空間を利用して、そこに置くと全体のバランスが取れます。バランスが崩れると、見ていて何となく違和感を感じてしまいます。理屈ではなく人間の目(脳?)は非常に繊細にできているのです。

そして、最重要のロゴ(この例では「流木工房」)は中央にレイアウトするのが基本で、人の目に入りやすく、見た目に落ち着きます。

ところで、この二つの看板で「流木工房」ロゴの位置が微妙に違うのが分かりますか?

上は少し左よりになっていますが、下はやや右寄りになっています。これは「木の看板専門店」ロゴが左に寄っているので、「流木工房」ロゴを少し右に寄せて左右の空間を調整しているのです。左の看板は左側が広くなっておりこれで左右の空間のバランスが取れているのです。

細かいことのようですが、人間の眼はその辺りのバランスを見抜くのに長けていて、バランスが悪いと見ていて何となく落ちつかない看板になってしまいます。

 

ロゴの「視認性」について(ロゴはできる限りシンプルに)

人間が瞬時に認識できる文字数は10字程度までだそうです。

因みにこの看板は11文字(落款は除く)

こちらは18字です。

見比べてみてどうでしょう。

上は見てすぐに内容が読み取れませんか? それに対して、下の看板は読んで、ちょっと考えないと内容が読み取れない。看板業界では、下の看板は「視認性」が悪いと言っています。

特に木の看板では、この「視認性」が重要になってきます。そして「視認性」は文字数だけではなく文字の種類(漢字・かな・英文)あるいはレイアウトなどによっても左右されます。看板ロゴ及びレイアウトの吟味が重要な理由です。

人が見て、瞬時に内容・メッセージが読み取れる看板が良い看板の条件となります。お店の顔となる木の看板のロゴはできる限りシンプルに、細かい内容の説明は他の媒体との組み合わせで考えてはいかがでしょう。

 

ロゴの色について

無垢材看板におけるロゴ色の基本は黒になります。実際の施工例でも主体ロゴの色は90%以上が黒です。これは、無垢材の木目や色合いに黒が一番しっくりと合うこと、及び筆による墨文字が一般化していることによるのでしょう。

黒の他には、濃い目の緑、褐色などが使われることもあります。また、看板材を濃い目の褐色に仕上げ塗装し、白でロゴを浮き上がらせる手法は、白を基調としたインテリア店舗・施設・美容室などから指定で注文が入ることがあります。

それから、黒一色では少し単調かなと思われたら、ワンポイントで赤の落款を使うことをお勧めします。落款は半古体フォントを使うと簡単に作ることができますので、ご要望がありましたらお申し出ください。

あるいはロゴの一文字に赤を使うという手法もあります。このように赤をワンポイントで使うと看板全体が引き締まる感じがします。

 

【ロゴがモスグリーンの例】

 

【看板を濃い褐色にし、ロゴを白で仕上げた例】

 

【ワンポイントとして赤の落款を使った例】

 

【ロゴの一文字に赤を使った例】

 

木の看板のアート性

自然が創り出した無垢素材と筆文字などのロゴがマッチし、レイアウトがピタリとはまるとアート的にも素晴らしい看板に仕上がります。さながら自然の無垢板をキャンパスにしたアート作品です。

このアート性はお店のイメージアップやコンセプトのアピールにつながります。

クスノキの色合いの変化と「和み」の書が独特の雰囲気を醸し出しています。

 

山形の造形の看板材とロゴが絶妙にマッチしています。