手彫り・筆塗りによる木の看板専門店  流木工房 


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■■■ 木&看板の話 1 木の基礎知識 ■■■

 
 
           ■ 木&看板の話 1 「木の基礎知識」 ■

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 木は人間と同じように生命をもった有機体です。人間と違うところの一つは、大地から離れても条件によっては長年生き続けることにあると思っています。樹木として、そして自然素材としてこれほど長生きの有機体はありません。そんな木についての話です。
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◆植物の分類
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 まず、草や木は「根」と「茎(幹)」と「葉」がはっきり分かれていて、花を咲かせ種を作ります。これを種子植物(顕花植物)と言います。これに対して、コケ類や藻類は根、茎、葉の区別もなく、花を咲かせることもありません。また、シダ植物は根、茎、葉の区別はありますが、花を咲かせることはありません。
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 それでは草と木は何が違うのでしょうか。
木は分類上「木本(もくほん)植物」と呼ばれ、花を咲かせ実を結ぶのを繰り返しながら、年を重ねるごとに成長して大きくなる植物です。一方、草花は「草本(そうほん)植物」と呼ばれ、だいたい1年以内に開花、結実して枯れてしまう植物で、ある一定以上には成長しません。
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 次に木の分類は針葉樹と広葉樹の分け方が一般的ですが、針葉樹は裸子植物(子房がなく胚珠がむき出しになっている)、広葉樹は被子植物(胚珠が子房に包まれている)に属します。
被子植物は草花などの種子植物の大部分を含み、裸子植物は被子植物よりは下等な位置におかれ、その種類も少なくすべて木です。
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 ※胚珠=めしべの子房内にある小さな粒で、受精の後種子となるもの
 ※子房=被子植物のめしべの一部分で、下方の膨らんだところ
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植物の分類を簡単な図で表すと次のようになります。
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ー コケ類、藻類、シダ植物

 植物ー

 

ー 種子植物

ー 被子植物(広葉樹及び草花)

ー 裸子植物(針葉樹)

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◆針葉樹と広葉樹の違い
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 針葉樹と広葉樹の学術的な違いは上記の通りですが、ちょっと分かりにくいですね。
一般的には葉の形で区別し、針葉樹はマツやスギのように葉がとがっている、それに対して広葉樹の葉は楕円状など平たい形をいている・・・と思われています。
 おおむね正しいのですが、実はあの扇型をした葉のイチョウは針葉樹で、葉の形での分類ではないのです。また針葉樹の多くは葉が落ちない常緑ですが、広葉樹の多くは落葉します。
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 木の内部構造から言うと、針葉樹は水分と養分を通す仮導管だけの単純な構造ですが、広葉樹は水分専用の導管を備え、細胞構造も複雑です。そのこともあって、広葉樹は針葉樹に比べて木理が緻密で堅くて重い傾向にあります。
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 また、成長の仕方や木材としての用途にも違いがあり、針葉樹はまっすぐ上に伸びる傾向にあり、柔らかで加工性が優れている点などから、建築用の構造材(柱や壁板)に多く用いられます。
 他方、広葉樹は横に枝を張りながら成長するので、木目などの木肌の風合いが面白く、またその種類も針葉樹の約500種に比べてはるかに多い20万種とも言われ、その用途も家具などをはじめ広い範囲で使われています。
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◆木はなぜ年を重ねるごとに成長できるのでしょうか。
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 木の幹の一番外側の部分は表皮、コルク層、師部、形成層(維管束形成層)に分けることができます。形成層の内側が年輪が刻まれている木部になります。
形成層は細胞分裂を繰り返し、内側に木部(水を通す)、外側に師部(葉で作った同化物質を通す)を形成させます。特に木部細胞の絶え間ない分裂は木部を内側に蓄積しながら木を生長させていきます。

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■ユリノキの断面写真(HP「木の情報発信基地」より)

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◆木はなぜ朽ちるのか?
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 木が朽ちる(腐る)というのは、キノコの仲間である「木材腐朽菌」が木の成分を栄養として分解するためです。そしてこの木材腐朽菌が活動するために必要なのが「水、空気、温度」の三つです。逆の言い方をすると、木が腐らないようにするには次のことに留意することです。
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1、よく乾燥させること
2、水に浸けておいて、空気と遮断すること
3、低温を保つこと
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◆樹形、枝振りについて
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 各樹種によって、木の全体の形はだいたい決まっており、これを樹形と呼んでいます。個人的には街路樹などでよく見かけるケヤキが好きです。すっきりと伸びた幹とその枝振りはなかなかスタイルのいい美人を見ているようで気に入っています。
この樹形、枝振りに影響を与えているのが、枝の分かれ方です。
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 枝の分かれ方には
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 1、無分枝(むぶんし)
    枝を出さないもの(ヤシの木など)
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 2、単軸分枝(たんじくぶんし)
    幹と枝の区別がはっきりしており、幹はスギのようにまっすぐ伸び、円錐状の樹形
    を作ります。針葉樹の大半と一部の広葉樹にみられ、広葉樹では年を経るにした
    がって主幹がはっきりしなくなり、ほうき型の樹形に変わっていきます。
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 3、仮軸分枝(かじくぶんし)
    若いときから枝が発達しているタイプで、幹と枝の区別がつきにくく、早くからほう
    き型の樹形を作ります。ケヤキなどの広葉樹の一部にみられます。
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 参考サイト:「木の情報発信基地
 http://www.wood.co.jp/mz/index.html(樹形のイラストなども紹介)
 参考文献:「森林の100の不思議」 財団法人 日本林業技術協会編 東京書籍
 

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